今期のシーズンで最もアツいフォーマットはモダンだと思ってるので、その手の日記は定期的に書いていくことにする。BMOはスタンとレガシーであれだが、幸いなことに神決定戦は三階級存在するので一先ず需要が完全にないということにはならないだろう。

その神決定戦だが、決勝のマッチアップがクルーズバーンvsクルーズバーンという開始前に優勝アーキが決定してしまうなんともアレな戦いだった。
その時は『クルーズバーン一強』『宝船禁止待ったなし』と言われたものだが、今を見直してみるとその評価は間違いだったのではないかと思える。
結局のところ、皆《宝船の巡航》を過小評価しすぎたのだ。自身の判断ミスと評価の怠慢の責任をカードパワーに押し付けていただけにすぎないのだ。
ということで現在のクルーズバーン、MOのメタゲーム率を見てみることにする。


11月10日現在で5.37%だ。


本当にこれだけしかない。常に混迷を極めるモダンという環境で2桁パーセンテージを誇った当時の姿はない。ちなみにこれより上のデッキはURデルバー、ロボット、殻、そしてスケープシフト。

蓋を開けてしまえば答えは簡単で、確かに《宝船の巡航》という強大な武器を手に入れたバーンだが、その反面で《宝船の巡航》という弱点を抱えたことには気付かなかったのだろう。
《エーテル宣誓会の法学者》、そして《弁論の幻霊》。
前者はロボット、後者は殻に。稀にだが差し込まれるようになった。火力連打の後に肥えた墓地をリソースに復旧を行う、という一連の動きに水を差す一枚だ。尤も、ロボットはドブンで回れば関係ないし、殻でもキッチンと枠を争うことになるので採用率はさほどではない。しかし、クルーズが環境に現れた結果としてこのような採用があり得るようになった、ということは覚えておいた方がいいかもしれない。
ちなみにデルバーは《ドラゴンの爪》、スケープシフトは《強情なベイロス》といつも通りのバーン対策、ライフゲインを敷いている。
そういう訳で、クルーズバーンはクルーズの弱点とバーンの弱点という2つの強みを持ちながら2つの弱みに付け込まれて沈んでいったのだった。
まあ5%超えは沈んだと言っても無視できる範囲ではないが、そもそも以前のバーンが大体その位置だったので収まるところに収まった、というのが正しいのかもしれない。

ちなみに赤青覇権の一翼を担ったデルバーはメタパーセンテージ14.63%。正直大分高いが、これでも結構数値を落としていて、一時期は25%超えという意味不明な状況だった。《僧院の速槍》《若き紅蓮術士》のおかげで盤面がバーンより安定するのが主な要因だろう。ただし宝船の枠分打消し呪文が減らされたようで、着地後の対策が取れない殻がメタ上に浮上してきたのだろう。


過去環境を率いた双子が上位から陥落し、殻を引き摺り下ろしたBG系もメタの流れに流され、引き摺り下ろされた殻が今再び日の目を見ている。確かに、モダンなら好きなデッキを使えばいい。ただ、こういったメタを読むこと、紐解くことの面白さもある。この感情が少しでも伝われば幸い、長いと思ったのなら申し訳ない。



余談だが、メタに左右されないデッキを使いたければロボット(いわゆる親和)でいいと思う。常時メタられているようなものであり、また常時結果を出しているので希望としてはちょうどいいだろう。欠点はパーツが融通効かないことくらいだ。

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