ブログを動かしておきながら『書くことが無い』という寝言に対して、親切にも記事のネタをくださる方がいたことには感謝の念を禁じ得ない。
往々にして記事の内容は思いついたその日に数時間程度で書き殴っていくことが殆どなのだが、今回は一日寝かせて書き込んでいる。若干でも内容に深みが出れば。


・《卑下》《差し戻し》を減らした場合の土地周りについて
今回の元は近年の青白トロンにある《卑下》《差し戻し》の減量を青単トロンで倣った場合の土地詰まりについて。元のコメントでは《差し戻し》3の土地24とあったので、恐らく元となるであろうリストを探してきたので参照いただきたい。[http://www.hareruyamtg.com/jp/k/kD01358K/]
手始めに話しておかなければならないのは青白トロンにおけるゲームの終着点についてだ。
青白トロンが主軸として据える動きは『けちコンボ』のそれになる。《けちな贈り物》から《エメリアの盾、イオナ》《堀葬の儀式》によるけち屈葬か、《弱者の剣》《飛行機械の鋳造所》《アカデミーの廃墟》《世界のるつぼ》でソプターコンボを決めるかの2択が主なゲームエンド手段になる。言い換えてしまえば、『4マナ出ればゲームを決められる』のであり基本的に5枚6枚と土地を並べていく青単のトロンとは土地周りに関する考え方が根本的に違う、という点については理解いただきたい。
その上で《卑下》《差し戻し》の減量を行った場合、青単のトロンでは確実に土地が詰まる。もっと言えば《卑下》4《差し戻し》4で構成したとしても理想的な土地周りというのは中々難しい、というのは長らく青単トロンを使っている諸氏であれば感覚的に理解できるかと思う。《卑下》《差し戻し》をドローサポートに使う、というのは相手の妨害と自身の進行を天秤にかけた結果のひとつでしかないのだ。

・パーツの差し替え
《卑下》《差し戻し》を減らした場合でも、代替品がそれ以上のライブラリ操作力を持っていれば土地を伸ばす精度は大幅に向上するし、確定カウンターや盤面干渉が可能なものに置き換えれば抑止力として機能し先のドローを見るだけの時間を稼ぐことが出来る。
前者の例でいえば、ありきたりになってしまうが《血清の幻視》《予期》が無難な選択か。幻視は兎も角として《予期》はある程度実績があり、トロン成立精度の向上には大幅に貢献する筈だ。《血清の幻視》もアクセス枚数に変化無いため1ターン目、あるいは2ターン目にタリスマン経由で撃てれば非常に強い動きになる。
後者の抑止力に目を向けると、半確定カウンターとしてよく運用される《マナ漏出》や特に後半での運用が期待できる《呪文の噴出》、盤面干渉の手段として《撤廃》《次元の歪曲》《サイクロンの裂け目》《乱動への突入》、的は選ぶがどちらにも使える《歪める嘆き》他、候補は相当数挙がる。この辺りについては方針と嗜好がかなりモノを言ってくる領域になってしまうため、私が何を言っても詮無き話ではある。何にせよ、この方針で差し替える場合は《卑下》が抜ける対象となることは滅多にないだろう。

・まとめ
《卑下》《差し戻し》を減量したとしても、空いた枠に入る札次第で土地周りの悪化を避けるどころか向上させることは可能である。
ただし、差し変わる札は確実に『対戦相手への干渉能力』か『ライブラリ操作・ドロー能力』のどちらかが劣ることになってしまうためどちらかはどうしても切り捨ててしまうことになる。
若干の干渉力を犠牲にしても土地周り改善を行いたければ《血清の幻視》《予期》を、土地周りを若干無視してでも対戦相手に干渉したければより精度の高い打消しかバウンス筆頭の除去を積み増していくのがよい。



結局差し替え先によって変わる、という月並みな言葉に収まってしまったが、この記事内容で抱いていた不満や疑問が若干でも解消されれば幸いである。

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索