MOでヴィンテージを組んだので、機運が高まっている。
スタンは突発で追加禁止を出したため酷いことになっているが、既に見切っていたため問題なし。まあ開発陣というかWotCに対する不信感は募るがこれもここ数年間と同じくらいで平常運転だ。

以前、ふらっと話をしていたブルードレッジについての解説。
この名前、他所で聞いて以来使っているのだが検索してみるとここしか当たらない。というかドレッジのリストを漁っても近年の分は殆どがマナレスなので参考にならない。仕方ないので、ここでは『非マナレス』『《意志の力》《秘蔵の縫合体》の採用』を基準としてブルードレッジと定義する。
サンプルリストは以下。個人的にMOで調整しているリストだ。

メイン60
4 《ナルコメーバ/Narcomoeba(FUT)》
2 《ゴルガリの凶漢/Golgari Thug(RAV)》
4 《恐血鬼/Bloodghast(ZEN)》
4 《臭い草のインプ/Stinkweed Imp(RAV)》
4 《秘蔵の縫合体/Prized Amalgam(SOI)》
4 《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll(RAV)》
1 《龍王コラガン/Dragonlord Kolaghan(DTK)》
1 《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite(NPH)》

4 《精神的つまづき/Mental Misstep(NPH)》
4 《陰謀団式療法/Cabal Therapy(JUD)》
4 《血清の粉末/Serum Powder(DST)》
4 《黄泉からの橋/Bridge from Below(FUT)》
2 《戦慄の復活/Dread Return(TSP)》
4 《意志の力/Force of Will(ALL)》
2 《腹背+面従/Failure+Comply(AKH)》

4 《Bazaar of Baghdad(ARN)》
3 《真鍮の都/City of Brass(5ED)》
1 《ダクムーアの回収場/Dakmor Salvage(FUT)》
2 《石化した原野/Petrified Field(ODY)》
2 《知られざる楽園/Undiscovered Paradise(VIS)》

サイド15
4 《蛮族のリング/Barbarian Ring(ODY)》
3 《蒸気の連鎖/Chain of Vapor(ONS)》
3 《自然の要求/Nature’s Claim(WWK)》
2 《薄れ馬/Wispmare(LRW)》
3 《鋳塊かじり/Ingot Chewer(LRW)》

サイド後の相手の対策をFoWと各種サイドボードで対応して意地でのゾンビトークンで殴りきる意志を見せる。
実際《意志の力》はドレッジで採用する分にも非常に優秀で、対策札を切り飛ばして自分のコンボを押し込むだけでなく、相手のコンボの阻害にも使える。ドレッジは比較的安定してコンボを決めに行けるのだが、反面最高速はそこまで早くなく、速度最重視にしても2ターンを安定させるのは難しい。未だにメイン最強と呼ばれることもあるが、速度勝負になると相当厳しくなる。

《意志の力》を運用するためによく言われているブルーカウント(デッキ内の青いカードの枚数)を稼ぐのに役立つのが《秘蔵の縫合体》だ。墓地に置けば蘇るか《イチョリッド》の餌となり、手札からFoWの弾にもなる。帰ってくるタイミングにラグがあるのが若干の難点だが、本体サイズも3/3とそこそこなので素で殴りに行っても十分に戦えるのが頼もしい。
最大の問題はFoWの弾にしたことが無いというところ。これに関してはなぜか《ナルコメーバ》の方が手札に来てしまうため仕方ない。

後はAKHから《腹背+面従》を試験採用してみた。墓地から疑似《沈黙》になるのでコンボを若干強引に押し込みたいときに使えると判断。手札に来た場合は捨てるかFoWの弾だ。結局、青いということはそれだけで実用性を1段階上げる。


最後にこのデッキの欠点を少し言っておく。
実は一般的なドレッジと比較して低速で安定しない。
《秘蔵の縫合体》を筆頭に、発掘活動のノイズになる札を複数採用しているので、当然というかなんというか発掘精度が落ちる。何なら2ターン目に発掘できない事さえある。
とは言え、低速化してもドレッジはドレッジ、それなりに安定して墓地は積み重なるし、《陰謀団式療法》を絡めた高精度なフィニッシュ力は健在。
ドレッジ使いたいけど理不尽死が怖い、という方は使ってみてはいかがだろうか。

MOだと270tixもあれば組める筈だ。

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