MOのリプレイバグです、ご覧下さい
《電解》から639点飛んできて死んだことになってる図。
確かに電解は強いがそこまでではないだろうに。
正直なところ、若干スタンに対して心が折れかかっているのとそれ以上にチケットを溶かしてしまったことがあり、現在はモダン。欠点はDEの時間帯の都合により参加が困難というところだが利点もある。勝ちやすくチケットを回収しやすいことだ。MOでスタンをするときは来る現実側の大会のための練習という意味合いが強いが、モダンは来た敵全てひき潰すために戦っている。
ということで環境のおさらい、青トロンの立ち位置の説明をしてから最後に私のリストを載せて軽い説明を付け加えて今回の日記とする。



・環境のおさらい
最大の懸念要素であった隆盛コンボだがさっぱり流行らなかった。主な理由としては、同時期に流行ったバーンへの対策として採用された《虚空の杯》が突き刺さること、そしてマナクリーチャーへの依存度が高く安定しないことだろう。レガシーではないので先手1tにX=1で置くのは無理だが適当に置いておけばキャントリップの連打でアドバンテージを稼がれる心配もない。X=2でもかなり刺さる。
現時点のメタゲームはデルバー、殻、スケープシフトの三竦み。ドランジャンクと親和もメタ内といっても差支えないだろう。



・青トロンはこの先生きのこれるのか
前環境と比べると比較的勝ちやすくなった。理由は以下。
1.《隔離するタイタン》が強い
2.明確に消すべき札があるので打消しが強い
3.高速アグロが環境から消えた

1に関してはフェッチランド採録により安価にフェッチが出回り多色化が容易になったこととKTK参入のカードを触るために色を足したアーキタイプがあることが主な要因だろうと思われる。後者はスケシとクルーズバーン。結果としてタイタンを出すだけで相手のテンポを大幅に削ることができるようになった。ケース次第だが自分でバウンスして土地全てを割ることも可能。

2は平たく言うとクルーズ、ポッド、スケープシフト。生物はほどほどに捌いていく必要はあるが、ここ一点を捌ければ戦況は大きく傾いてくれる。クルーズは《差し戻し》、殻とスケシは《卑下》辺りのハードカウンターで切るのがお勧めだが実際には消えれば何でもいい。

3は割愛。とりあえず何もできずに死ぬことは大きく減った。



・リスト
1 《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》
3《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum(M12)》
1 《隔離するタイタン/Sundering Titan(DST)》
2 《宝物の魔道士/Treasure Mage(MBS)》
2 《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》

4 《探検の地図/Expedition Map(ZEN)》
2 《精神隷属器/Mindslaver(SOM)》
2 《忘却石/Oblivion Stone(MRD)》

4 《卑下/Condescend(5DN)》
1 《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift(RTR)》
1 《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》
2 《神秘の指導/Mystical Teachings(TSP)》
2 《撤廃/Repeal(GPT)》
4 《差し戻し/Remand(RAV)》
1 《応じ返し/Snapback(TSP)》
4 《知識の渇望/Thirst for Knowledge(MRD)》

10 《島/Island(---)》
1 《アカデミーの廃墟/Academy Ruins(TSP)》
1 《魂の洞窟/Cavern of Souls(AVR)》
4 《ウルザの鉱山/Urza’s Mine(9ED)》
4 《ウルザの魔力炉/Urza’s Power Plant(9ED)》
4 《ウルザの塔/Urza’s Tower(9ED)》

サイドボード
1 《霊気化/AEtherize(GTC)》
1 《徴用/Commandeer(CSP)》
3 《払拭/Dispel(RTR)》
1 《残響する真実/Echoing Truth(DST)》
2 《幽霊街/Ghost Quarter(DIS)》
1 《知識槽/Knowledge Pool(MBS)》
1 《白金の帝像/Platinum Emperion(SOM)》
1 《撤廃/Repeal(GPT)》
1 《外科的摘出/Surgical Extraction(NPH)》
1 《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir(TSP)》
1 《計略縛り/Trickbind(TSP)》
1 《ウルザの工廠/Urza’s Factory(TSP)》



勝ち手段他はいつも通りだが前述の通りタイタン嵌めが可能になったのでキャスト後即《応じ返し》で相手の土地を壊滅させて勝つことが大きく増えた。

DTTはUU捻出が厳しいので1枚。一番強い動きが3つ目のウルザランドと《忘却石》を引き込む、だったので2枚目を撃つときは撃たなくても勝ってるときか撃つ前に死んでるかのどちらかだろう。

マナアーティファクトについては相変わらずの不採用。枠がない、というより《真面目な身代わり》の方が《魂の洞窟》のバックアップがある分強い。マナ域は違うがそもそも3tまでにマナファクトを置く動きは弱いのでキャストタイミングを考えると比較対象がここになる。


それでは今回はここまで。
本日はMO小休止。一度現状を見つめなおして調整を施すというのが建前だが実際は既に調整後で1勝挙げた後であり休んでいるのは飲み会の帰りだからだ。
前回のリストだが、後で見直してみるとコントロールに必要な環境把握からは著しく離れた構築をしており結果として燃えるゴミ以上ローグ以下の代物と化してしまっていた。この場でお詫び申し上げたい。

・前回の反省点
単体除去が多すぎた。全て捌ききった状況から相手にトップ《ゴブリンの熟練扇動者》《風番いのロック》《風番いのロック》と引き込まれた時は最悪だった。今の例は極端だが、捌いた後の扇動者だったり捌き損ねた小物から鳥トークンが湧いたりと今時の生物は1枚で2体以上出してくることが多く、そうなると相手のトップに対してこちらが単除去をトップしても差引で負けている、という盤面がかなり多発してしまった。スイープが必要になった。

後は肉が少ない。アグロ相手には前述のためコントロール力不足だったのだが、青黒コンに相対すると今度は打点不足に陥る。肉が少ないので除去が集中してくることも手伝っているのだがリリアナ鞭タールの軸をずらした戦法も全て櫃に呑まれることをすっかり失念していた。



・調整
12ハンデスは続行。ここで相手の序盤を縛っていかないと話にならない。ただし《神々の思し召し》は生物より優先して抜いたほうが良い。残しておくと後続の生物を叩くのが相当難しくなる。
肉については中押しできてダブルシンボルの《責め苦の伝令》をフル投入。《胆汁病》《稲妻の一撃》の良い的だが《饗宴の主》はあまりにも方針と合致しなさすぎるので諦めた。後、《アスフォデルの灰色商人》は強かったのでフル投入に変更。
除去だが《リリアナ・ヴェス》《残忍な切断》は減らして、《胆汁病》もベンチウォーマーになった。《エレボスの鞭》は強かったので1枚追加して、スイープ要因の《全希望の消滅》を実戦投入。3柱の神々がどういった関係なのかは知らないが勝ちに貢献してくれるのならこの際何でもいい。
土地は1枚追加。流石に25フェッチ4は少なすぎた。



では、もう暫く2構で回してみる。
前回の日記の後、さっさとMO上で組んで試運転をしている。安価に抑えるためにフェッチの比率が若干違う(赤黒4青黒2)が、別に起動を咎めるものは環境上にないのでさしたる問題にはならない。
以下、各種カード雑感とサイドに関する問題点。

・1マナハンデス2種類
アーキタイプの根幹に位置するので、基本はフル投入。ジェスカイコンボに対しても生物を根こそぎ叩ききってしまえば勝ちなので《蔑み》さえ抜かない。
が、真に注目すべきは『1マナ使って墓地が1枚増える』ことであり、2tまでに墓地に2枚カードを送っておけば3tの動きとしてハンデス→フル探査《残忍な切断》が可能。ハンデスの撃ち漏らしを除去で蹴りつつ次に出る生物もハンデスで咎めるのでヒル展開して攻勢に出るのもあり。

・《脳蛆》
あくまで一時的に蓋をするだけなので運用を間違えると痛い目を見る。
目先の危険牌を絶つのも一つだが、《胆汁病》や《マグマの噴流》のような特定の的にしか効果を発揮しない(というか殆ど《脳蛆》にしか機能しないような)除去を蓋して蛆に確定除去を撃たせる、というのは一つの手。チャンプアタックして戻っていった手札をリリアナ他のハンデスで改めて墓地に叩き落とすのもあり。

・土地
5枚目の土地が見えるまでフェッチは極力切らないようにする。流石にハンデス除去が最優先だがヒル展開のためにフェッチを起動する必要はない。《骨読み》のためならオーケー。土地5枚でも首領は流石に使えないが、こいつだけは先に軽いお膳立てが必要なのでそこまで固執する必要はない。



・サイドボードの難点。
回してわかったが致命的に青黒コンに弱い。《危険な櫃》が問題で、如何に軸をずらしてもまとめて薙ぎ払ってくる。対策としては序盤からの展開なので《責め苦の伝令》をフル投入して信心アグロ風味のアグレッシブボードくらいがちょうどいいかもしれない。ラブルマスターをMOで売却してから考える。
Creatures 11
4 《脳蛆/Brain Maggot(JOU)》
4 《押し潰すヒル/Squelching Leeches(JOU)》
2 《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》
1 《忌まわしき首領/Abhorrent Overlord(THS)》

Spells 24
4 《思考囲い/Thoughtseize(THS)》
4 《蔑み/Despise(KTK)》
3 《胆汁病/Bile Blight(BNG)》
4 《英雄の破滅/Hero’s Downfall(THS)》
3 《骨読み/Read the Bones(THS)》
1 《エレボスの鞭/Whip of Erebos(THS)》
3 《残忍な切断/Murderous Cut(KTK)》
2 《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess(M15)》

Lands 25
3 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire(KTK)》
3 《汚染された三角州/Polluted Delta(KTK)》
19 《沼/Swamp(---)》

Sideboard
1 《苛性タール/Caustic Tar(M15)》
2 《死の投下/Dead Drop(KTK)》
3 《悲哀まみれ/Drown in Sorrow(BNG)》
1 《奈落の総ざらい/Empty the Pits(KTK)》
1 《死者の神、エレボス/Erebos, God of the Dead(THS)》
1 《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess(M15)》
3 《ファリカの療法/Pharika’s Cure(THS)》
2 《信者の沈黙/Silence the Believers(JOU)》
1 《エレボスの鞭/Whip of Erebos(THS)》



いい加減MOでスタンを練習しようということで、前回使用した黒単を微調整した。《真髄の針》が環境に無いのでフェッチを等分割する必要がないのでMO上では赤黒4になると思われる。
サイドボードが若干怪しいが、その辺りは試行回数を重ねて調整していく。
・《大修道士、エリシュ・ノーン》
釣り先六人衆の中でも最弱だったのでサイド落ち。出せば勝ち確のマッチアップもあるにはあるが、そういった相手は大抵イオナでも勝ち確。そしてイオナが刺さるマッチの方が多いのと、単純な打点不足が主要な要因。変わりに《ワームとぐろエンジン》がメイン格上げ。素出し可能という点も含めてほぼほぼこちらの方が上位。

・《朽ちゆくインプ》
先日のSMRで話を聞いて試してみた。
メリット
1.《陰謀団式療法》のフル活用が可能
2.共鳴者的挙動。素引きした釣り先を能動的に埋めることが可能
3.クロック
デメリット
1.《小悪疫》に巻き込まれる
2.打点として見込むには墓地依存が過ぎる。RiPで役割を半分放棄だとキツい
3.1マナ域が過剰になるので《虚空の杯》X=1で身動きが取れなくなる
といった感じだった。ポックスとの噛み合いが悪いので暫くはお預け。使うなら土地枚数から見直すレベルの手直しが必要なのでまた次回。

・《死者起こし》
本日の新商品。4枚目の《動く死体》と入れ替わりで採用。メリットは相手ターンに釣れることと直ぐ死ぬこと。デメリットは1tドブンができないことと直ぐ死ぬこと。ノーン様をコイルに差し替えたためイオナ以外は何でも釣り得というふざけた仕様。

・《キマイラ像》
私がプロフェシーのトップレア、と言いたいが《悲哀の化身》の方が流石に強いと思われる。今回は『よく考えるとポックス的にこれ以上合うカードもない』という理由で採用。先輩社員のトーテム像と一緒にジェイス殴り専門家として活躍してもらう予定。因みに先輩と比較してマナ不要という面では上だがヴェンディリオンと正面衝突すると死ぬ。
公認レベルの人数では初のレガシー。完成度云々については、恐らく一度実戦に投げ込まないと納得できるラインが見つからないと思われたのでそのまま投入。とは言え、《棺の追放》は入れていくべきだった。
参加者16人、全4回戦。使用デッキはポックス・リアニメイター。


1回戦 RUGbデルバー ×○×
Game1:《若き紅蓮術士》とトークンが捌ききれず負け。
Game2:《小悪疫》《不毛の大地》《ヴェールのリリアナ》でグダつかせつつ《大修道士、エリシュ・ノーン》を《動く死体》で引き揚げて3点クロック。打点としては最弱クラスだが土地を締め続けて勝ち。
Game3:確かぶっぱ手札をキープして後手1tで動いたらWill切られた。


2回戦 デスブレード ○××
Game1:儀式から強引に勝ち手段を捻じ込む。
Game2:相手の展開が遅かったのでスモポで捌いて《ファイレクシアのトーテム像》を駈け込ませたら《ヴェンディリオン三人衆》と正面衝突して土地が吹き飛ぶ。復旧前にジェイスが投げ込まれて負け。
Game3:最後のヴェンディリオンを止め切れず負け。

3回戦 MUD ○○
Game1:《思考囲い》自分から《再活性》で《墓所のタイタン》。
Game2:不毛で軽く土地を割って《ファイレクシアのトーテム像》と《灰燼の乗り手》で勝ち。

4回戦 トリコ奇跡 ×○○
Game1:《グリセルブランド》《動く死体》に《剣を鍬に》が撃たれてスタック14枚ドローするも後続の釣竿を全部折られてジェイスで蓋。
Game2:RiP貼られたのでヘルムで友情。
Game3:《大祖始の遺産》を《真髄の針》で諌めつつ《ワームとぐろエンジン》《動く死体》からセラピーFBで打点増加して勝ち。



実際に参加してみて、勉強になった、身に染みた、という感想だった。どのタイミングでどういう札が切られるのか、何がサイドインされてくるのか、など実際に相対してみないと身につかない。今後も定期的に参加していきたい。
最近リンクをくれる方々がハサミ使いであることが多いのでしばしばハサミを見かける。ただハサミデッキ全般(特にUR)はアブザンに対して致命的に弱い。主観で申し訳ないが、ミッドレンジ相手だと大体3:7、アグロだと2:8以下だ。
私自身は今の環境に加え、ハンデスが有効に使える黒コンを作ってしまったのでハサミは当分お役御免なのだが、逃げてるだけでは自称ビルダーの名が廃るのである程度考えてみることにする。
現行のハサミがアブザンに勝てない理由は1.安定感の差2.単純なカードパワー3.短期決戦を仕掛けるのにサイが致命的にキツいの3点なのでこの辺りを考慮して組んでいく。


A案:青信心ハサミ

14 《島/Island(---)》
4 《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel(M15)》
2 《精霊龍の墓/Tomb of the Spirit Dragon(KTK)》

4 《羽ばたき飛行機械/Ornithopter(M15)》
4 《主任技師/Chief Engineer(M15)》
3 《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker(M15)》
4 《果敢な泥棒/Daring Thief(JOU)》
1 《海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea(THS)》
3 《波使い/Master of Waves(THS)》
4 《小走り破滅エンジン/Scuttling Doom Engine(M15)》

4 《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum(BNG)》
4 《アーティファクトの魂込め/Ensoul Artifact(M15)》
4 《テイガムの策謀/Taigam’s Scheming(KTK)》
2 《タッサの二叉槍/Bident of Thassa(THS)》
3 《鐘音の一撃/Singing Bell Strike(KTK)》


ということで信心型。大分前のGCCで入賞したデッキが叩き台なのでビルダーとしての面目は早速潰れている。因みにA案となってはいるがB案はない。基本的に赤以外の色を足そうとするとハサミという本質から大きく外れるという結果が出たので諦めた。
本作は欠点であった不安定さと短期決戦重視のスタイルを、それぞれ信心とのハイブリッド、赤色を切るという二つの回答で解決している。信心自体はそれほど稼げる気がしないので元リストにあった《惑乱のセイレーン》を抜きつつ、策謀で強引に何かしらのパーツを引き込む形にした。
蜂で防戦に入るという緑特有の雑強ムーブを完全に無かったことにする小走りの回避能力は流石の一言。ただし蜂に襲われて短期決戦に持ち込まれるので通せる追加打点は必須。
泥棒は主任の召集、タッサのアンブロ、太鼓のどれかで安全にタップできるので、適当なオーラを狩猟者辺りと取り換えれば強い。羽ばたきを何かに変えてもいい。

ちなみに大体サイに弱いという欠点はさほど改善されていない。本当はこの辺りを欠点をどうにかすべく除去を加えた青黒型を構築していたのだが、途中で《欺瞞の信奉者》コントロールになっていたので全部破棄してなかったことにした。
実は、持ってはいるのだが公認レベルの大会にすら参加したことがないという体たらくだ。今年の8月ごろのGP京都が発表された辺りで急遽《不毛の大地》を買い足して組んだのだが軽くフリープレイをする程度で大会参加はさっぱりだった。
Serraさんの大会に出ようと思っていたのだが今月も用事が入って出られなさそうなので今週のShizuoka Makes Revolutionに出てみようかと考えている。
現状調整中なものの、リストは以下。

Lands 20
15 《沼/Swamp(---)》
4 《不毛の大地/Wasteland(TMP)》
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth(M15)》

Cteatures 6
1 《墓所のタイタン/Grave Titan(M12)》
1 《狂気の種父/Sire of Insanity(DGM)》
1 《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite(NPH)》
1 《グリセルブランド/Griselbrand(AVR)》
1 《灰燼の乗り手/Ashen Rider(THS)》
1 《エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria(ZEN)》

Spells 34
4 《思考囲い/Thoughtseize(THS)》
4 《納墓/Entomb(ODY)》
4 《再活性/Reanimate(TMP)》
4 《暗黒の儀式/Dark Ritual(MMQ)》
2 《陰謀団式療法/Cabal Therapy(JUD)》
4 《動く死体/Animate Dead(5ED)》
4 《小悪疫/Smallpox(M12)》
3 《Hymn to Tourach(FEM)》
4 《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil(ISD)》
1 《ファイレクシアのトーテム像/Phyrexian Totem(TSP)》

Sideboard 15
3 《真髄の針/Pithing Needle(M10)》
2 《無垢の血/Innocent Blood(ODY)》
2 《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb(SOM)》
2 《仕組まれた疫病/Engineered Plague(ULG)》
1 《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》
1 《地獄界の夢/Underworld Dreams(M10)》
1 《Helm of Obedience(ALL)》
1 《ひどい憔悴/Crippling Fatigue(TOR)》
1 《毒の濁流/Toxic Deluge(C13)》
1 《呪われた巻物/Cursed Scroll(TMP)》


メインのハンデス枠とサイド各種は調整中だが大体こんな感じだ。
基本は納墓か小悪疫、ないしハンデス自分対象で強引にリアニ先を埋めて、その後釣る。儀式経由なら種夫を即釣りで事実上の1Killも可能。ジンと比べても手札を空にするタイミングが早く、《剣を鍬に》等を差し込むのが難しくなっている。
一般的なリアニメイターとの比較は以下。

・メリット
1.《小悪疫》《不毛の大地》《灰燼の乗り手》による土地攻め。エルフ相手ですら土地全てをひき潰すことも。
2.大量のハンデスによる妨害。《宝船の巡航》の煽りを喰らって若干立場が危うくなっているものの、土地攻めと併用することで一定以上の成果は見せる。そもそも釣るまでの時間稼ぎとしては十分過ぎる。

・デメリット
1.打消し不在。ハンデスで頑張るのみなのでトップハンドで揃えられると詰み。
2.墓地対策に致命的に弱い。《実物提示教育》という抜け道が使えない。


といった感じなので、メインはリアニとして動いた後にサイドでポックスプランと儀式加速から生物生撃ちの2面方針で攻めるのが吉。
私のリストだとポックスプランが全てサイドだと圧迫が酷いので《ファイレクシアのトーテム像》が1枚だけメインに出てきている。一度釣った後の仕留め損ねを畳んでくれるので割とあり。

ただ、調整箇所が週末までに納得いくようになるのかが不安。ならないと思うが。
流石にこの話題に触らないのは今までの日記から見ても嘘過ぎるので。
ということで来る11月15-16日、グランプリ・マドリード2014がフォーマット。モダンで開催された。カバレージはこちら。因みに英語である。(http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpmad14)


優勝はティムールカラー・デルバー。《宝船の巡航》と《タルモゴイフ》を同居させた画期的な構成をしている。見た目では相性が悪い二枚だが、実際には数枚残しておけばタルモはレシオ以上の活躍をするので全く問題ないし、相手が探査を使わないデッキならば多少大胆に墓地を平らげてしまっても大した弱体化はないだろう。実際、決勝で当たったスケープシフト以外は探査無しだった。

MOでトップメタに君臨していたデルバーはDAY2で最多の37を残しておきながら他のデッキに駆逐され、上位では大きく数を落とした。換算はUxyデルバーで数えられていたので優勝のデルバーも数えられているようだが、それ以外では9-16にURデルバーが2つほど残った程度だ。

殻は大躍進。新規加入の《包囲サイ》が優秀らしく、コンスタントに結果を残すアーキタイプになった。ライフ回復で現状を凌ぎながら同時に相手のライフを責めたてるという動きが強力で、台所→サイから台所(2回目)→修復なら12点のライフ差がつく。デルバーに確定除去がなく、《蒸気の絡みつき》を撃とうものならさらにライフ差が広がるので相性が非常によろしい。


今回の結果からは流石に以降の展望は見られない。デルバー以下をザ・ロック、親和、スケープシフト、殻、バーンの5種がほぼ同数でひしめき合っている。暫くは挙げたデッキの内外から様々なデッキが上がってくるのだろう。
Cardshop Serraスタンダード戦。参加者4名の総当たり戦。
使用デッキは黒単、リストは昨日のものから変わらず。当然、サイド等大分不足していた分は現地調達。

1回戦:ティムール ○○
Game1:ハンデスから蛆の立ち上がりを《凶暴な拳刃》で切り返されるもののタップアウトを誘って除去、以降はハンデス除去で押し切り。
Game2:相手の土地が1ターン止まったのでハンデスが突き刺さり流れで勝ち。

2回戦:ジェスカイコンボ ×○○
Game1:土地引き過ぎの間にコンボ決められ負け。
Game2:相手が3連タップインの間にハンデス乱打してヒルでひき潰して終わり。
Game3:ハンデス+除去で生物5体全て刈りきって終わり。

3回戦:ティムール ○○
Game1:ハンデス除去で足止めしてヒル。
Game2:マナクリに除去叩き込んで足止めした後にハンデス連打。最後はリリアナでソフトロックをかけて勝ち。

そんな感じの3-0で商品3パック。以下雑感。

・《縁切られた先祖/Disowned Ancestor(KTK)》
流石に無かった。今日は何故か4/8になって相手を殴っていたが本来求めている役割と大きくかけ離れていたのでNG。灰色商人まで生きていてもそれはそれで問題なので除去とハンデスに枠を裂いたほうがよさげ。

・ハンデス
十分量だがもっとあってもいい。特に《残忍な切断》との相性が良く同ターンに撃つなら実質タダ撃ちハンデスになる。3マナ生物が2枚あってハンデスで切り切れないときでもテンポ維持が可能。というかその手の手札だとそれを同ターンでしのぎ切った時点で一息つく筈なのでヒル、リリアナで切り返せる。

・フィニッシュ手段
《押し潰すヒル》が兎角強い。相手の攻勢が途絶えがちな4マナに位置しつつフィニッシュに十分なサイズを持つ。唯一チャンプブロックに弱いのが傷だが、その状況に陥った時点でコントロールしきれていないか、制圧後に泣く泣くトップ生物を叩きつけてチャンプに回しているかのどちらかなのでそれほど考える必要はない。他はそれなり。《忌まわしき首領》が想定外に強かったくらいだがここは増やす枠ではない。

・土地回り
5で止まりやすい。大体の場合において問題ないが《残忍な切断》後の《死の投下》やタール首領には届かないのがネック。リリアナで持ってきてもいいが動きとして弱いので非推奨。



暫く調整してみる。

Creatures 15
4 《縁切られた先祖/Disowned Ancestor(KTK)》
4 《脳蛆/Brain Maggot(JOU)》
4 《押し潰すヒル/Squelching Leeches(JOU)》
2 《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》
1 《忌まわしき首領/Abhorrent Overlord(THS)》

Spells 20
4 《思考囲い/Thoughtseize(THS)》
2 《蔑み/Despise(KTK)》
3 《悲哀まみれ/Drown in Sorrow(BNG)》
4 《英雄の破滅/Hero’s Downfall(THS)》
1 《エレボスの鞭/Whip of Erebos(THS)》
2 《残忍な切断/Murderous Cut(KTK)》
2 《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess(M15)》
1 《苛性タール/Caustic Tar(M15)》
1 《死の投下/Dead Drop(KTK)》

Lands 25
3 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire(KTK)》
3 《汚染された三角州/Polluted Delta(KTK)》
19 《沼/Swamp(---)》

Sideboard
3 《胆汁病/Bile Blight(BNG)》
2 《蔑み/Despise(KTK)》
1 《奈落の総ざらい/Empty the Pits(KTK)》
1 《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess(M15)》
1 《残忍な切断/Murderous Cut(KTK)》
4 《骨読み/Read the Bones(THS)》
3 《ファリカの療法/Pharika’s Cure(THS)》



序盤は壁を置いてハンデス連打をしつつ、取り逃した場所に除去を撃って凌ぎ、最後にヒルで押しつぶすプラン。制圧してしまえば後は《苛性タール》で削りきってもいい。
メイン6サイド2の1マナハンデスだが、基本的に後手2か先手3辺りが一番突き刺さる場面になる。もし相手が緑絡みならキャストタイミングは1t早め。ピーピングハンデスの基本は次撃てるものを刈るのが基本だが、後の危険牌を摘んでおいて返しに出た生物に除去を合わせる判断も重要。つまり、基本的には3マナ生物を切っておけば安泰だが、対応する除去(《ゴブリンの熟練扇動者》→《悲哀まみれ》、《オレスコスの王、ブリマーズ》→《残忍な切断》)を持ち合わせているなら先々の危険牌、主にPWを先抜きしておく。《英雄の破滅》を握ってるならどっちでもいい。
フィニッシュはヒルで殴るのが本筋だが、リリアナ→タール→灰色商人で信心ドレイン+土地クロックもあり。首領はカード整理してたらうっかり見つけてしまったのでピン差し。最悪鞭で釣れば弱い《女王スズメバチ》くらいにいはなる。
明日足りない部分を買い集めながらこれで参加してみよう。
叩き台はこちら。(http://www.happymtg.com/decks/view/D071404)
もう既に一度結果を出しているので、その時点でいわば『化けた』アーキタイプだったがそれ以来音沙汰なし。誰かが使っているという話も聞かないので、今一度リストを見直して調整してみればもう一度化けるのではなかろうか。
それでは行ってみよう。

・1マナ生物
3種類12枚は個人的に多く感じる。サイドの鞭まで考えるとタップインの《苛まれし英雄》が性能としては頭一つ足りてない感じ。1マナ域の枚数を維持するなら《無情な切り裂き魔》という案もある。序盤に展開しても壁に怯えることなく殴れるし、後引きでも最低スペック+本体2点の保障は大きい。

・2マナ生物
丸い。対抗案は打点重視の《悪意に満ちた蘇りし者》とコントロール色の強い《脳蛆》か。1マナ域を減らして2マナ増量してもいい。

・3マナ生物
これも丸いが若干採用枚数が抑え目。相手が展開してくるターンなので《英雄の破滅》と枠を争って負けた感が否めない。ただ、肉が不足すると灰色商人が生きなくなるのでこのマナ域も4でいいと思う。というか灰色商人4が多い。
対抗枠は前向きアグロ御用達の《モーギスの匪賊》と打撃系サイド要因の《饗宴の主》だが主は専らサイドから採用されるので実質匪賊との二択。

・4マナ生物
触れない枠なので省く。

・5マナ生物
触れない枠、のように見えるが枚数調整くらいはいいと思う。当然、このアーキタイプを使う上での強みの部分なので1枚しか抜けないだろうが。因みに抜いたとしても他マナ域の生物枠に裂くので別に5マナ域対抗枠があるという訳ではない。

・非生物呪文。
2《胆汁病》4《英雄の破滅》4《思考囲い》で隙のない構え。ジェスカイと赤単をメインで捨てるなら《胆汁病》は捨てていい。対抗枠は《リリアナ・ヴェス》と《残忍な切断》。《蔑み》を囲いと差し替えるのは有りだがメタが定まらない環境でやるのはお勧めしない。



以上を踏まえていくつかのin/out案を出して今回は終わり。

A案
out
4 《苦痛の予見者》
3 《責め苦の伝令》
2 《節くれの傷皮持ち》
1 《アスフォデルの灰色商人》
1 《沼》

in
4 《悪意に満ちた蘇りし者》
4 《モーギスの匪賊》
1 《リリアナ・ヴェス》
1 《血染めのぬかるみ》
1 《汚染された三角州》

ハンデス込とは言え1マナ16枚は多すぎるので若干解雇しつつ、1マナの多さを打撃に転換すべく回避付与の匪賊をフル採用。信心が減るので灰色商人の4枚目をリリアナにする。-2でサーチした後生き残っていれば追加の信心になるので打点向上が見込める。駄目でもとりあえず灰色商人の代替スロットという仕事はするので問題ない。
土地はサイド後を勘案して増量。具体的には《残忍な切断》辺りを入れていきたい。



B案
out
4 《苛まれし英雄》
4 《節くれの傷皮持ち》
2 《胆汁病》
1 《汚染された三角州》
1 《責め苦の伝令》

in
4 《無情な切り裂き魔》
4 《脳蛆》
4 《蔑み》

メガハンデス型。相手の脅威を根こそぎ刈り取ってからビート開始。トップ生物に《英雄の破滅》を合わせ撃ちできるので逆転の目を刈りやすい。《マルドゥの頭蓋狩り》が不採用なのは1マナ生物が減ったから。構造上サイドに《饗宴の主》を採用できないのがネック。リリアナと併用するなら別だが。



C案
out
4 《血に染まりし勇者》
1 《胆汁病》

in
4 《悪意に満ちた蘇りし者》
1 《責め苦の伝令》

授与ビート。勇者のカードパワーは高かったのだが相互シナジーが大量に組める状況でぼっち状態になってしまったので枠確保のため解雇。授与利用の構造上マナフラに対してすこぶる強いので土地を全部沼にしてもいい。《苦痛の予見者》も中盤から授与担いで殴る分ライフルーズが著しいので戦略として一考の余地あり。
題目通り。《不吉の月》自体はタイムシフト採録によりモダンリーガルなのだが、先日の統率者セットで新新枠で再度刷られることとなった。是非とも使ってあげたい。
ということでいってみよう。

A案:赤黒吸血鬼

4 《流城の貴族/Stromkirk Noble(ISD)》
4 《吸血鬼の裂断者/Vampire Lacerator(ZEN)》
4 《恐血鬼/Bloodghast(ZEN)》
4 《闇の腹心/Dark Confidant(MMA)》
4 《カラストリアの貴人/Kalastria Highborn(WWK)》
3 《流城の隊長/Stromkirk Captain(DKA)》
3 《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk(M13)》
2 《吸血鬼の夜侯/Vampire Nocturnus(M13)》

4 《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》
4 《稲妻/Lightning Bolt(M11)》
3 《不吉の月/Bad Moon(TSB)》

4 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire(KTK)》
4 《血の墓所/Blood Crypt(DIS)》
4 《黒割れの崖/Blackcleave Cliffs(SOM)》
4 《変わり谷/Mutavault(MOR)》
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth(M15)》
3 《沼/Swamp(---)》
1 《山/Mountain(---)》

KTK参入により友好色フェッチが使えるようになり、関係ない色のフェッチを入れなくても本領が発揮できるようになった《恐血鬼》を軸に据える。赤を足してみたが黒単という説もある。とは言え対デルバー戦ではエレメンタルトークン以外に止められないので、吸血鬼であることも踏まえて採用。
生贄台がないので貴人のドレインを能動的に生かせないのはネック。あと赤いノイズを8枚くらい突っ込んでるので夜候が若干生き辛いのが悩みか。仕事すれば谷まで飛んでくので爆発力は高い。



B案:《小悪疫》
4 《墓所這い/Gravecrawler(DKA)》
4 《血に染まりし勇者/Bloodsoaked Champion(KTK)》
4 《恐血鬼/Bloodghast(ZEN)》
4 《闇の腹心/Dark Confidant(MMA)》
4 《ゲラルフの伝書使/Geralf’s Messenger(DKA)》
2 《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)》

4 《不吉の月/Bad Moon(TSB)》
4 《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil(ISD)》
4 《小悪疫/Smallpox(M12)》
4 《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》

4 《変わり谷/Mutavault(MOR)》
2 《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx(THS)》
16 《沼/Swamp(---)》

土地嵌めした後に墓地からリソース回収して復帰、然る後に殴り倒すデッキ。何だかんだで《小悪疫》がデルバーと親和に刺さるのがポイント。殻に対しても頑強生物に先行して差し込めれば十分に強い。唯一スケープシフトには弱いが、黒単名物ハンデス追加で五分五分には持ち込める筈。バーンに対しては灰色商人が間に合うか否かなので信心稼いてニクソスから高速着地を目指すしかない。


B案は組んでみたいのだが近場のモダンの大会がない。どうするか。
今期のシーズンで最もアツいフォーマットはモダンだと思ってるので、その手の日記は定期的に書いていくことにする。BMOはスタンとレガシーであれだが、幸いなことに神決定戦は三階級存在するので一先ず需要が完全にないということにはならないだろう。

その神決定戦だが、決勝のマッチアップがクルーズバーンvsクルーズバーンという開始前に優勝アーキが決定してしまうなんともアレな戦いだった。
その時は『クルーズバーン一強』『宝船禁止待ったなし』と言われたものだが、今を見直してみるとその評価は間違いだったのではないかと思える。
結局のところ、皆《宝船の巡航》を過小評価しすぎたのだ。自身の判断ミスと評価の怠慢の責任をカードパワーに押し付けていただけにすぎないのだ。
ということで現在のクルーズバーン、MOのメタゲーム率を見てみることにする。


11月10日現在で5.37%だ。


本当にこれだけしかない。常に混迷を極めるモダンという環境で2桁パーセンテージを誇った当時の姿はない。ちなみにこれより上のデッキはURデルバー、ロボット、殻、そしてスケープシフト。

蓋を開けてしまえば答えは簡単で、確かに《宝船の巡航》という強大な武器を手に入れたバーンだが、その反面で《宝船の巡航》という弱点を抱えたことには気付かなかったのだろう。
《エーテル宣誓会の法学者》、そして《弁論の幻霊》。
前者はロボット、後者は殻に。稀にだが差し込まれるようになった。火力連打の後に肥えた墓地をリソースに復旧を行う、という一連の動きに水を差す一枚だ。尤も、ロボットはドブンで回れば関係ないし、殻でもキッチンと枠を争うことになるので採用率はさほどではない。しかし、クルーズが環境に現れた結果としてこのような採用があり得るようになった、ということは覚えておいた方がいいかもしれない。
ちなみにデルバーは《ドラゴンの爪》、スケープシフトは《強情なベイロス》といつも通りのバーン対策、ライフゲインを敷いている。
そういう訳で、クルーズバーンはクルーズの弱点とバーンの弱点という2つの強みを持ちながら2つの弱みに付け込まれて沈んでいったのだった。
まあ5%超えは沈んだと言っても無視できる範囲ではないが、そもそも以前のバーンが大体その位置だったので収まるところに収まった、というのが正しいのかもしれない。

ちなみに赤青覇権の一翼を担ったデルバーはメタパーセンテージ14.63%。正直大分高いが、これでも結構数値を落としていて、一時期は25%超えという意味不明な状況だった。《僧院の速槍》《若き紅蓮術士》のおかげで盤面がバーンより安定するのが主な要因だろう。ただし宝船の枠分打消し呪文が減らされたようで、着地後の対策が取れない殻がメタ上に浮上してきたのだろう。


過去環境を率いた双子が上位から陥落し、殻を引き摺り下ろしたBG系もメタの流れに流され、引き摺り下ろされた殻が今再び日の目を見ている。確かに、モダンなら好きなデッキを使えばいい。ただ、こういったメタを読むこと、紐解くことの面白さもある。この感情が少しでも伝われば幸い、長いと思ったのなら申し訳ない。



余談だが、メタに左右されないデッキを使いたければロボット(いわゆる親和)でいいと思う。常時メタられているようなものであり、また常時結果を出しているので希望としてはちょうどいいだろう。欠点はパーツが融通効かないことくらいだ。
統率者セットについて話しておきながら自分のデッキレシピを晒していないことに気付いたので取りあえず上げてみる。
ジェネラルは題目の通り《覇者、ジョー・カディーン》。

ジェネラル1
《覇者、ジョー・カディーン/Jor Kadeen, the Prevailer(NPH)》

土地 31
《古えの居住地/Ancient Den(MRD)》
《古えの墳墓/Ancient Tomb(TMP)》
《乾燥台地/Arid Mesa(ZEN)》
《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge(10E)》
《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire(ONS)》
《真鍮の都/City of Brass(8ED)》
《断崖の避難所/Clifftop Retreat(ISD)》
《統率の塔/Command Tower(CMD)》
《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel(DST)》
《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair(TSP)》
《溢れかえる岸辺/Flooded Strand(KTK)》
《宝石の洞窟/Gemstone Caverns(TSP)》
《大焼炉/Great Furnace(MRD)》
《家路/Homeward Path(CMD)》
《マナの合流点/Mana Confluence(JOU)》
《湿地の干潟/Marsh Flats(ZEN)》
《Plateau(3ED)》
《聖なる鋳造所/Sacred Foundry(GTC)》
《沸騰する小湖/Scalding Tarn(ZEN)》
《処刑者の要塞/Slayers’ Stronghold(AVR)》
《露天鉱床/Strip Mine(4ED)》
《不毛の大地/Wasteland(TMP)》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills(ONS)》
5《平地/Plains(---)》
3《山/Mountain(---)》


クリーチャー 25
《憤怒/Anger(CMD)》
《戦導者オレリア/Aurelia, the Warleader(GTC)》
《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor(FUT)》
《オレスコスの王、ブリマーズ/Brimaz, King of Oreskos(BNG)》
《黄金夜の刃、ギセラ/Gisela, Blade of Goldnight(AVR)》
《ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster(M15)》
《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder(ULG)》
《金のマイア/Gold Myr(SOM)》
《堂々たる撤廃者/Grand Abolisher(M12)》
《刃砦の英雄/Hero of Bladehold(MBS)》
《威圧する君主/Imposing Sovereign(M14)》
《勝利の神、イロアス/Iroas, God of Victory(JOU)》
《鉄のマイア/Iron Myr(SOM)》
《月の大魔術師/Magus of the Moon(FUT)》
《金属細工師/Metalworker(UDS)》
《疫病のマイア/Plague Myr(MBS)》
《管区の隊長/Precinct Captain(RTR)》
《先駆のゴーレム/Precursor Golem(SOM)》
《鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros, God of the Forge(THS)》
《玉座の災い魔/Scourge of the Throne(CNS)》
《セラの高位僧/Serra Ascendant(M11)》
《迷宮の霊魂/Spirit of the Labyrinth(BNG)》
《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic(WWK)》
《石切りの巨人/Stonehewer Giant(MOR)》
《太陽のタイタン/Sun Titan(M12)》


ソーサリー 7
《ハルマゲドン/Armageddon(6ED)》
《燃え立つ願い/Burning Wish(JUD)》
《議会の採決/Council’s Judgment(CNS)》
《信仰無き物あさり/Faithless Looting(DKA)》
《ギャンブル/Gamble(USG)》
《Wheel of Fortune(3ED)》
《汚損破/Vandalblast(RTR)》


インスタント 9
《ボロスの魔除け/Boros Charm(GTC)》
《混沌のねじれ/Chaos Warp(CMD)》
《悟りの教示者/Enlightened Tutor(6ED)》
《確実性の欠落/Lapse of Certainty(CON)》
《マナの税収/Mana Tithe(PLC)》
《流刑への道/Path to Exile(CON)》
《墓場の浄化/Purify the Grave(ISD)》
《剣を鍬に/Swords to Plowshares(ICE)》
《予期せぬ不在/Unexpectedly Absent(C13)》

アーティファクト 23
《殴打頭蓋/Batterskull(NPH)》
《ボロスの魔鍵/Boros Keyrune(GTC)》
《ボロスの印鑑/Boros Signet(RAV)》
《連合の秘宝/Coalition Relic(FUT)》
《ダークスティールの鋳塊/Darksteel Ingot(DST)》
《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice(WWK)》
《友なる石/Fellwar Stone(9ED)》
《生体融合外骨格/Grafted Exoskeleton(SOM)》
《パーフォロスの槌/Hammer of Purphoros(THS)》
《Mana Crypt》
《魔力の櫃/Mana Vault(5ED)》
《精神石/Mind Stone(10E)》
《オパールのモックス/Mox Opal(SOM)》
《虹色のレンズ/Prismatic Lens(TSP)》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top(CHK)》
《忠実な軍勢の祭殿/Shrine of Loyal Legions(NPH)》
《頭蓋骨絞め/Skullclamp(CMD)》
《太陽の指輪/Sol Ring(CMD)》
《太陽打ちの槌/Sunforger(RAV)》
《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MBS)》
《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice(DST)》
《からみつく鉄線/Tangle Wire(NEM)》
《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》

エンチャント 3
《土地税/Land Tax(4ED)》
《力こそ正義/Might Makes Right(M15)》
《忘却の輪/Oblivion Ring(M13)》

プレインズウォーカー1
《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant(ALA)》

サイドボード10
《全ては塵/All Is Dust(ROE)》
《冒涜の行動/Blasphemous Act(ISD)》
《浄化の瞑想/Cleansing Meditation(TOR)》
《炎の斬りつけ/Flame Slash(ROE)》
《力による操縦/Harness by Force(JOU)》
《最後のチャンス/Last Chance(S00)》
《船団の出航/Launch the Fleet(JOU)》
《魂の再鍛/Reforge the Soul(AVR)》
《破壊放題/Shattering Spree(GPT)》
《鋼打ちの贈り物/Steelshaper’s Gift(5DN)》


3年以上使いながら新セットが出る度にブラッシュアップし続けているのだが、KTKのフェッチ採録によりようやく土地回りが十全になった。
疑問枠は《威圧する君主》だがこれに関してはもう回し続けていくしかない。統率者2014で新しいパーツが来たので回す前に抜けるまであるが。
あとサイドの《船団の出航》はどう考えても《正義の命令》でいいので完全に入れ替え枠。
BMOの時の記事に書いたが、以降もアブザンアグロは増加傾向にあるし、いい加減ハサミ一本で押し通すのには限界を感じてきた。とは言え現行のトップメタ、アブザンとジェスカイは今から使うには習熟度が明らかに不足しているため却下。トップメタを使いながら同系不利とか話にもならない。
という訳で青黒コントロールである。実際、初期は除去も弱い打消しも弱いで断念したものの、ローテーションから暫く時間も経ちメタ上に上がりやすいデッキもおおよそ絞れるようになってきたのである程度組みやすくはなった。コントロールが本領を発揮するのはメタが出来上がってからだ。
ということで雑に2つほど案を出しておく。とは言え殆どパーツは同じだが。

A案:《真珠湖の古きもの》型
Creatures 2
2 《真珠湖の古きもの/Pearl Lake Ancient(KTK)》

Spells 31
4 《思考囲い/Thoughtseize(THS)》
4 《英雄の破滅/Hero’s Downfall(THS)》
4 《胆汁病/Bile Blight(BNG)》
4 《解消/Dissolve(THS)》
4 《危険な櫃/Perilous Vault(M15)》
4 《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》
2 《蔑み/Despise(KTK)》
2 《ジェイスの創意/Jace’s Ingenuity(M15)》
1 《悲哀まみれ/Drown in Sorrow(BNG)》
1 《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess(M15)》
1 《信者の沈黙/Silence the Believers(JOU)》

Lands 27
4 《陰鬱な僻地/Dismal Backwater(KTK)》
4 《欺瞞の神殿/Temple of Deceit(THS)》
4 《汚染された三角州/Polluted Delta(KTK)》
4 《光輝の泉/Radiant Fountain(M15)》
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth(M15)》
5 《沼/Swamp(---)》
5 《島/Island(---)》

極端に対策相手を絞らずにメタに上がってくるデッキ全部に対してそれなりに戦おうとする形。《思考囲い》フル投入は着地後だと櫃でしか触れない《ジェスカイの隆盛》を見越した結果。櫃で卓袱台返しできるならそこまで目の敵にする必要はないかもしれないが、手札フル回転から探査スペルは割と悪夢だし、何より櫃が間に合わない可能性はかなり高い。
調整箇所は《光輝の泉》の枚数だが、これありきの囲いフルなのでここを触ると他も変わってくると思われる。


B案:《悪夢の織り手、アショク》案
Spells 33
4 《英雄の破滅/Hero’s Downfall(THS)》
4 《胆汁病/Bile Blight(BNG)》
4 《解消/Dissolve(THS)》
4 《危険な櫃/Perilous Vault(M15)》
4 《蔑み/Despise(KTK)》
4 《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》
4 《悪夢の織り手、アショク/Ashiok, Nightmare Weaver(THS)》
3 《悲哀まみれ/Drown in Sorrow(BNG)》
2 《無効化/Nullify(BNG)》

Lands 27
4 《陰鬱な僻地/Dismal Backwater(KTK)》
4 《欺瞞の神殿/Temple of Deceit(THS)》
4 《汚染された三角州/Polluted Delta(KTK)》
3 《光輝の泉/Radiant Fountain(M15)》
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth(M15)》
4 《沼/Swamp(---)》
7 《島/Island(---)》

想定する相手がトークン系以外のアグロだと思われるので囲いを切って《蔑み》フルで挑む。後は同様の理由で全うな打消しとして機能すると思われる《無効化》も若干入っているが色拘束の都合上2tに撃てるかどうかと言われると微妙。一応その辺りも想定して島多めの土地構成に組み替えてはあるのだが。
問題はアショク先生本人にある。フィニッシュ性能が相手依存なので同系相手だとライブラリアウト促進マンにしかならない点だ。そうなると困るので《ジェイスの創意》がレシピから消えてるのだが、《真珠湖の古きもの》を叩き込まれるとまず間違いなく死ぬという点は覚えておくこと。サイドには別のフィニッシャーを備えておくのも手。
統率者2014発売によってモダンで使える新新枠カードが微増したので、ある程度のプレイアブルカードであることを条件にリストアップしていくことにする。

・白
《幽体の行列/Spectral Procession》
《太陽のタイタン/Sun Titan》
以上。タイタンはホログラム付き。時点は銀刃だけど流石に入らないか。

・青
無し。《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift》とか《乱動への突入/Into the Roil》とか個人的に心動かされるものはあるんだけれども。

・黒
《叫び大口/Shriekmaw》
くらいか。時点は《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》だがレガシーの印象が強い。《不吉の月/Bad Moon》も悪くはないんだが。
新録採録ともにレガシー感が強い。《戦慄の復活/Dread Return》とか。

・赤
《信仰無き物あさり/Faithless Looting》
《鞭打ち炎/Whipflare》
で時点は《鋳塊かじり/Ingot Chewer》だが流石にリビングデスはニッチ。

・緑
《エルフの大ドルイド/Elvish Archdruid》
《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
他。エルフ組むなら入れたいカードが山盛りである意味一番の当たり。

8構1没と2構2連勝。肝心なところが勝ててない辺り大分ダメなんじゃなかろうか。


KTK参入後のモダン環境での青トロンの立ち位置についておおよそ把握できてきたので考えまとめがてらここに書いておくことにする。


・新アーキタイプ
《ジェスカイの隆盛/Jeskai Ascendancy》をパーツに据えたジェスカイコンボが登場。青トロンとしては《無効》や《白鳥の歌》でも入れない限り対応できない。幸い殆ど見かけないので問題ないが、一度当たって動きを見たところサニー・サイド・アップと同じ匂いがしたので禁止はありうる。実際相手が動き出すとすごく暇でF6押してツイッターのタイムライン追って画面は完全無視してた。

・新カード
《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》。赤単やUR系を大幅に強化した姉御。大体《ゴブリンの先達》の親戚と思っておけば正解。実は青トロンにとっては追い風で、これの参入で赤系が若干速度を落としているのと《撤廃》を筆頭としたバウンススペルが腐りづらくなったのが大きい。時間稼ぎをしつつ《ワームとぐろエンジン》への到着が容易になった。具体的にはメイン時点で3:7不利が五分になってる。ドブンを考慮するとサイド後もほぼ五分なのは泣けるが、前よりはマシだろう。

《宝船の巡航/Treasure Cruise》は恐らく最もモダンで使われたKTKのカード。既に書いたが打消し、特に《差し戻し》に弱いので序盤のスペルを《卑下》で撃ち落とす癖さえつけておけば問題ない。大体、3枚全て当たりというのは珍しく、せいぜい2枚が限界だろう。その程度なら《ワームとぐろエンジン》辺りで押し切れるだろうし、《隔離するタイタン》で土地を縛ってあげてもいい。

《時を越えた探索》は別に撃たれなかったので何も。コンボの性能は確かに上がったんだろうけど中低速のコンボはもともとお客さんだし、高速コンボでは探査が生かせない。自分で使う分には悪くないのだが如何せんUUが重く、無理に捻出して撃ったら島フルタップの隙を突かれてヴェンディリオン出されて探してきたものを埋められた、なんてことがなきよう。



URと当たるとサイド後に《対抗変転》を打ち込まれることがあるが、実は《徴用》すれば無力化できる、ということを覚えておくといざというとき頑張れるかもしれない。

MOモダンのメタ事情

2014年11月3日 MO
《時を越えた探索/Dig Through Time》を試そうとして回してるのだが、一つ問題が生じてきた。
環境の2構が大分UR系に固まってきている。
恐らくKTKトップの青の探査スペルの煽り(というかほぼ宝船)の影響を受けての結果なんだろうがそれにしても多すぎる。
流石に8構に入ればもう少し割れるんだろうがこの寄りは流石に酷すぎである。

金魚で確認したところメタ率20%とのこと。流石にモダンでこの数値は異常すぎるので当面はメインからメタった方がよさそうだ。botのパック買取も悪くない値段なので多少他のデッキに目を瞑っても十分浮きになるだろう、たぶん。

< 7 8 9 10 11 12 13 14 15

 

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